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散歩はトレーニング

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犬のリーシュ歩行犬たちには、十分な運動の機会を与えること、かつ心穏やかな人のコントロールの下に置くことが非常に重要です。普段の散歩では、人が穏やかさを保ったまま、犬たちの運動欲求を満たすだけの運動量を与えるようにしましょう。

散歩はしつけトレーニングの最適な機会ですが、変化に富んだ運動を取り入れることで最適なフィジカルトレーニングの機会にもなります。

犬のトレーニング、それは遊ぶことであり、しつけだろうが運動だろうが、その前提は「遊ばせること」だと考えています。犬を支配でき、かつ遊ばせ方の上手な人と生活している犬が一番幸せですね。

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坂道歩行

坂道歩行平地歩行に比べて、登坂歩行は主に後肢への負重が格段に増えますので、散歩に登坂歩行を加えることで、加齢とともに弱りやすい後肢の筋肉(抗重力筋)を手軽に鍛えることができます。

降坂歩行は前肢の筋肉を鍛えられます。前肢筋にブレーキング作業をやらせることはその筋力強化に大いに役立つからです。

登坂も降坂も、速度を上げることでその負重を増やすことができます。

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階段歩行

階段歩行階段を上る歩行は登坂歩行よりもさらに負重を増やすことができます。さらに、肘関節や膝関節の屈伸が伴いますので、坂道歩行よりも屈筋としての筋力強化にも期待ができます。

階段を下りる運動も降坂歩行より負荷が高くなりますが、運動強度が上がる分、特に肘関節への衝撃は増すことになりますので、傷害には注意が必要です。

スローモーションで見ると、階段上りの時よりも下りの時の方が立脚期(着地してから挙上するまでの間)に「肘」が外側に反っている(肘の内反)のがわかります。

段差の大きな場所を下りる時は、見ただけではわかりにくいのですが、犬が楽しそうに難なく跳び下りているように見えて、実は片や肘など前躯にはかなりの負荷が掛かっています。通常速度とスローモーションを比べてみるとそれがよくわかります。

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障害物歩行

障害物歩行散歩中に、低めの段差や草むらを歩かせることで肘関節や膝関節の屈伸を余儀なくさせることができます。歩行リハビリテーションのプログラムにもなっている「カバレッティレール歩行」や「はしご歩行」「草むら歩行」などを健康な犬のロコモ予防トレーニングに取り入れて、屈筋も鍛えるようにしましょう。

スローモーションで見ると、平地歩行に比べて草むら歩行では、肘や膝の屈曲度が大きくなっているのがわかります。

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Sit-to-Stand

Sit-to-Standいわゆる自重トレーニング「スクワット」です。散歩の途中、信号待ちや知人との立ち話の際などには、頻繁に座ったり立ったりさせることで、主に大腿四頭筋やハムストリングスの屈筋力を強化することができます。

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重量物負荷歩行

重量物負荷歩行坂道歩行や階段歩行といった自重トレーニングでは満足しない高運動欲求犬には、重しを入れたザックのような重量物を背負わせたり、ソリやタイヤなどを曳かせたりして負荷を高めてやります。

重量物負荷歩行をやらせる時は、いきなりではなく、漸進性の原則に従って徐々に負荷を増やすようにしましょう。

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ジグザグ歩行

ジグザグ歩行通常、散歩は四肢の矢状面運動となります。矢状面というのは犬を頭から尾に向かって地面に垂直に切った面のことで、肢を上下に動かしたり前後に動かす運動のことを矢状面運動といいます。しかし、犬のカラダは矢状面のみならず、内外反や回旋などの運動も生じます。(⇒「関節の運動パターン」)

障害物を避ける形でジグザグに歩行させることで、体幹に側屈(左右に屈曲させる)運動を与えることができます。

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砂地歩行

砂地歩行都市で暮らす犬たちにとって、毎日砂地を歩く機会はなかなか得られないかもしれませんが、犬のバランストレーニングとして、プロプリオセプションの活性化や筋肉の連動性を高める良い運動となります。

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雪中歩行

雪中歩行雪中歩行も砂地歩行同様、生活環境によっては機会が得られにくい運動ですが、良いバランストレーニングになります。砂地よりもカラダの沈み込みが大きい分、筋肉への負荷も高くなります。

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水中歩行

水中歩行海辺に行く機会があったら、是非波打ち際を歩かせてみましょう。水の粘性で四肢を動かしにくい上に、四肢が水面から出入りする度に、水の表面張力による抵抗を受けますので、結構な高負荷運動となります。

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クレール・コンサルタント