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静的ストレス

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静的ストレッチとは

筋肉や腱、靭帯などを伸ばすストレッチは、カラダの柔軟性向上や神経機能・循環機能の強化を目的に行われます。

ストレッチには、カラダを動かし続けるラジオ体操のような「動的ストレッチ」や一定時間動きを止める「静的ストレッチ」、リハビリテーションとして利用される「PNFストレッチ」などがありますが、ここで書いている犬のためのストレッチは「静的ストレッチ」を指しています。

ヒトのトレーニングでは、運動前の静的ストレッチについて、「やってはいけない」とか「やってもかまわない」あるいは「やった方がいい」など賛否両論が渦巻いていて、どれが正しいのか情報がやや錯綜しています。

私個人的には、これから筋肉や神経を興奮(活性化)させようとする運動の前になぜ「静的ストレッチ」をやるのか、その意義がよくわからないというのが、正直なところです。

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静的ストレッチのやり方

静的ストレッチは、筋肉や腱、靭帯などの軟らかい組織の柔軟性の向上と副交感神経へのアプローチによるリラックス効果を目的としていて、運動後あるいはゆっくりした時間を過ごしている時などに実施することを前提としています。急激なストレッチは無駄な反射運動を惹起したり、組織の損傷を惹起したりしますので、動作はゆっくりやりましょう。無理は禁物です。

筋肉や腱、靭帯などの柔らかい組織は「コラーゲン」でできている場合が多いのですが、このコラーゲン、体内で細胞などをつなぎとめる「糊」の役割も果たしています。「糊」は温かくなるとはがれやすくなりますので、静的ストレッチはカラダが温まった状態で行うのがベストとされています。

「静的」というからには、犬のカラダの動きを止めなければなりません。一定の姿勢を保つ時間は15秒〜30秒程度が好ましいとされていますが、ここで犬の動きを止める「保定」という作業が必要になります。頭頚部や体幹の制御、肢の伸ばし方など具体的なやり方についてはWiz.dog Clubにお問合せください。

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前肢(前躯)のストレッチ

前肢のストレッチ

前肢のストレッチは、肩関節や肘関節、手根関節の伸展・屈曲を意識しながら行うと、自ずと上腕二頭筋や上腕三頭筋、総趾伸筋など前肢の筋肉のみならず、僧帽筋や腹鋸筋、広背筋、深胸筋など体幹の筋肉および周辺の腱や靭帯のストレッチにつながります。

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後肢(後躯)のストレッチ

後肢のストレッチ

後肢のストレッチは、股関節や膝関節、足根関節の伸展・屈曲を意識しながら行うと、自ずと大腿四頭筋やハムストリングス、薄筋、縫工筋など後肢の筋肉のみならず、臀筋や腸腰筋、腹直筋など体幹の筋肉および周辺の腱や靭帯のストレッチにつながります。

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頸部のストレッチ

頸部のストレッチ

頸部も思ったより前後左右によく曲がります。板状筋や菱形筋、棘筋など頸部の筋肉及び頸椎周辺の腱や靭帯のストレッチです。

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尻尾のストレッチ

尻尾のストレッチ

尻尾のつけ根を軽く握って左右交互に10回程度ゆっくり回した後、尾椎を一つずつ離すように手を後方に移動させながら軽く引っ張ります。その時、仙尾筋と呼ばれる筋肉のストレッチのために伸ばした状態を保つようにします。

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クレール・コンサルタント