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犬の位置や方向に関する定義

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犬の解剖学的正位人の解剖学では、掌を正面に向けてまっすぐ立たせた状態を「解剖学的正位」と言います。ここでは、イラストのような姿勢を「犬の解剖学的正位」とします。正位を基本に方向などを説明します。

※ 当ページでは、解剖学的読み方を記載していますが、あまり一般的ではありませんのでこだわる必要はないと思います。

※ 4本の肢を「四肢(しし)」といい、前の2本を「前肢(ぜんし)」、後ろ2本を「後肢(こうし)」と言います。このページでは、カラダ全体から四肢と頭頸部、尾部を除いた部分を「体幹(たいかん)」としています。

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犬の三次元切断面

犬の三次元切断面

横から見たら壁になる面を「矢状面(しじょうめん)」、前から見たら壁になる面を「横断面(おうだんめん)」、床に平行する面を「背断面(はいだんめん)」と言います。
矢状面は犬を上下前後面に沿ってに切断したものですが、場所によって無数に切断面ができます。その内、カラダを前から見て左右の中心で切断した面を、特に「正中面(せいちゅうめん)」と言います。

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方向に関する表現

犬の方向に関する表現

前躯と中躯と後躯

人の解剖学的正位では、カラダ(脊椎・体幹)は地面に対して垂直に位置しますが、犬は平行に位置します。よって、人では「上半身(じょうはんしん)/下半身(かはんしん)」と呼ばれる切り分け方が、犬では「前躯(ぜんく)/後躯(こうく)」となります。場合によってはその間に「中躯(ちゅうく)」が入ります。

頭側と尾側

2か所以上の部位を相対的に比較した時、頭に近い方を「頭側(とうそく)」、尾に近い方を「尾側(びそく)」と言います。

前と後ろ

顔が向いている方向が「前」、その反対方向が「後ろ」です。ベクトルの向きは「頭側/尾側」と同じですが、範囲は広くなります。

吻側と尾側

2か所以上の部位を相対的に比較した時、口に近い方を「吻側(ふんそく)」、尾に近い方を「尾側(びそく)」と言います。外観や骨格などではあまり目にすることはなく、神経などの位置関係に使われます。

背側と腹側

2か所以上の部位を相対的に比較した時、背中に近い方を「背側(はいそく)」、腹に近い方を「腹側(ふくそく)」と言います。

上と下

肢をついている床方向が「下」、その反対方向が「上」です。ベクトルの向きは「背側/腹側」と同じですが、範囲は広くなります。

近位と遠位

主に四肢の部位で使われます。体幹(胴体)とのつけ根に近い方が「近位(きんい)」、遠い方が「遠位(えんい)」です。

橈側と尺側

前肢の前腕部においては、橈骨がある前方向を「橈側(とうそく)」、尺骨がある後ろ方向を「尺側(しゃくそく)」と言います。

内側と外側

2か所以上の部位を相対的に比較した時、正中面への距離が短い方を「内側(ないそく)」、遠い方を「外側(がいそく)」と言います。

右と左

カラダのパーツに左右の別を付する時は、その犬の顔が向いている方向を基準として「右」か「左」かを決めます。「右前肢」というのは、犬の顔が向いている方向を見て右側の前肢を指します。人の解剖学と同じです。

掌側/底側と背側

趾先の裏(解剖学的正位で地面に接する方)の呼び方は、前肢と後肢で異なります。前肢では「掌側(しょうそく)」と言いますが、後肢では「底側(ていそく)」と言います。その反対側、いわゆる「甲部分」は、前肢後肢ともに「背側(はいそく)」と呼ばれます。
一般的には「掌側(てのひらがわ)」「甲側(こうがわ)」と発音して説明した方がわかりやすいですね。

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姿勢に関する表現

立位

犬の立位四肢を自然に伸ばした状態で床面に立った状態を立位(りつい)と言います。

座位

犬の座位前肢は伸ばしたまま後肢の関節を屈曲してお尻を床面近くに下ろした状態を座位(ざい)と言います。

伏臥位(腹臥位)

犬の伏臥位四肢の関節を屈曲あるいは伸展して腹部を床面に接触させた状態を伏臥位(ふくがい)と言います。

横臥位

犬の横臥位四肢の関節を屈曲あるいは伸展して体幹の右もしくは左全体を床面に接触させた状態を横臥位(おうがい)と言います。

仰臥位

犬の仰臥位四肢の関節を屈曲あるいは伸展して体幹の背部を床面に接触させた状態を仰臥位(ぎょうがい)と言います。

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クレール・コンサルタント