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カラダと神経

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神経がうまく働かないことには自動運動(自分で自分のカラダを動かす運動⇔他動運動:他人が自分のカラダを動かす運動)はできません。もっとも、自分でカラダを動かせたところで、手や足などのカラダの動きを認識することはできても、神経の働きを直接認識することはできません。カラダに関する不思議な現象は、この神経の働きを認識できないところに起因することも多いのではないかと思います。

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プラセボ(プラシーボ)効果

「プラセボ(プラシーボ)効果」というのは、「偽薬でも効く」というものです。ただの思い込み(=神経の働き)が「疾病の改善」というカラダの変化をもたらすもので、科学的に証明されているといわれています。人には元々免疫という疾病の改善システムがあるわけですから、神経の働きが免疫機能を活性化⇒疾病の改善という流れは納得できないこともありません。当然のことながら限度があるとは思いますが…。
逆に、ストレスによる疾病もその原因は神経の働きによります。

今、自分の神経がどういった状態にあり、どうカラダに影響しているのかを認識することはなかなか難しいのですが、神経の働きがカラダに変化をもたらすことは間違いありません。

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コンフォートゾーン

人は何か作業を行う時、その難易度に直面します。人によってそのレベルは異なりますが、難易度が低いものが「コンフォートゾーン(心地よいゾーン)」、難易度が高いものが「ラーニングゾーン」、超難関なものが「パニックゾーン」です。人が易きに流れるのは、まぁ自然な成り行きなのでしょうが、トレーニングに過負荷が必要なように、神経もコンフォートゾーンを抜け出さないことには進歩しないということでしょう。抜け出そうという意志(=神経の働き)がラーニングゾーンへの挑戦(=行動)を可能にし、神経の機能を向上させるんですね。

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動揺病(酔い)

乗り物酔いする犬は結構多いもので、よく相談を受けます。わが家では2か月齢から約1歳になるまでの仔犬を10頭育てましたが、乗り物酔いする犬はこれまで出ていません。わたしたちがやった乗り物酔い防止方法は別の機会に説明しますが、防止策を講じることが非常に大切で、一旦動揺病になると完治するのは難しいとされています。そうなってしまうと、薬でカラダの構造にアプローチするのではなく、精神(=神経の働き)にアプローチすることも必要になってくるからです。

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筋電義手

「筋電義手」というのは、義手の一つで、使用者の意思で指や手首などを動かすことができるものです。たとえば、目の前にあるコップを握りたいと思えば義手が動いて握ることができる…そんな義手です。

人は指などを動かそうとした時、脳がその運動を指示します。その指示は電位の変化で行われるものですので、その義手取り付け部分の筋肉の電位変化を捉えて義手を動かすようにすれば、「意のまま」に動かすことができるわけです。

筋電義手は神経の働きがカラダの運動に影響していることを垣間見られる優れた教材だと思います。もちろん、それでも、自分の思いとそれが導く運動という結果を認識することはできますが、神経の働きそのものを認識することはできません。

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HAL

筋電義手の原理を歩行リハビリテーションに応用したものが、サイバーダイン社の「後肢用HAL」というロボットです(電位の変化を捉える場所は異なりますが…)。

脊髄損傷を患った使用者などが右足を出そうと思ったら、ロボットが右足を出させてくれ、左足を出そうと思ったら左足を出させてくれます。使用者の思い(=神経の働き)は太ももの体表に電位の変化として現れ、それを捉えたロボットが使用者の肢を動かす(=カラダの動き)という仕組です。

この作業を続けていく内に、肢を動かせという脳からの指令が損傷した脊髄を超えて肢まで届くようになる、という最先端の歩行リハビリ用ロボットです。

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意識性の原則・イメージトレーニング

トレーニングの5原則の中に「意識性の原則」というものがあります。この原則の定義は、トレーニングは「なぜやるのか」「どうなりたいのか」といった目的や目標を意識してやりましょう、というものではなく、「どこをどうすればどうなるのか」というトレーニングの効果を意識しながらやりましょう、というのが適確だと思います。その思い(=神経の働き)はその部位を活性化し、目指したカラダの変化を効果的にもたらすと考えられるからです。

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犬と意識性

犬に自発的に「意識」を持たせることは至難の業でしょう。しかし、これまで書いてきたように、意識(=神経の働き)が大切なのは、カラダの変化に寄与するからという理由ですので、変化させたいカラダの部位に犬の意識が行くように運動をさせればよいわけです。つまり、意識を持たせてトレーニングをやらせるのではなく、意識がそこに行くようにトレーニングをやらせるという考え方です。
これから、どういったトレーニングが効果的なのかWiz dog Clubと共同で研究してまいります。

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クレール・コンサルタント