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犬のしつけと訓練

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私は、イヌの問題行動が発生する原因として、「エネルギーの発散不足(欲求不満)」と「要求への追従」の2つが大きいと考えています。

エネルギーの発散

どんなイヌでもエネルギーの発散は必要です。それはヒトもイヌも同じです。そして、それはただ体力を奪うだけの運動エネルギーの発散だけではなく、生活の中で様々な刺激に触れさせるという精神的ストレスの発散も同列に語れる場面が多いと思うのです。私たちイヌと生活をしている者が、よくイヌを散歩に連れ出すのは、この両方の「発散」を同時に行えるというメリットを享受できることも大きいと考えています。

要求への追従

イヌと暮らしていると、イヌに合わせた生活リズムになっていく事も多いと思います。「散歩の時間」や「出かける場所」などでも、イヌのことを考えた時間やルートになることが多いですよね。それはそれで特に問題のないことではありますが、いつの間にか「イヌの要求に応え過ぎる」関係に陥ってしまうこともあるのです。

イヌもいろいろな行動をとってきます。例えば、人がご飯を食べている時「人の太ももの上にアゴを乗せる」という行動あるいは「ハウスに入れられた時に吠える」という行動など。アゴを乗せる行動はどちらかと言えば喜ばれ、吠える行動は「問題行動」とされて矯正させられようとします。でも、イヌからすれば、どちらの行動も自分の「要求」を訴える行動に変わりはありません。つまり、ヒトの捉え方一つで「問題行動」かそうでないかが判断されることになるわけです。イヌにとっては、同じ「要求」なのに、アゴ乗せは可愛いからOKで、吠えは近所迷惑だからNG……。

さあ、そんな理屈をイヌにどう教えるか、それが問題です。今回は、問題行動の出始めの時に注意すべきことを書きます。

無視

イヌが要求行動として(ヒトにとっての)問題行動に出た時に一番有効な対応策は「無視」です。「無視」を押し通すのです。いろいろな「しつけ本」にも書かれています。一度でも「要求」が通ると、イヌに「期待感」が生まれてしまいます。一度味わった「期待感」でもなかなか払拭できないのに、要求行動への追従が繰り返されると、少々無視されてもイヌはあきらめなくなってしまいます。「強化」です。そこからヒトとイヌの根比べになるのですが、そこでまたしてもヒトが負けてしまうと最悪の事態に陥ってしまいます。イヌは要求行動を「あきらめよう」などという気持ちはサラサラなくなります。そうなると、無視という手段は効果がなくなるです。

この「無視」という解決策は、問題行動としての要求行動が出始めた時、かつ「一時的に反応が強くなるかもしれない」と覚悟した上で採用することにしましょう。

何事もいい塩梅で!

冒頭触れたように、問題行動の発生原因には「発散不足」もあります。イヌにだって感情があります。何でもかんでも「要求に応えない」姿勢を押し通そうと、イヌにストレスを与えてばかりだと、どう考えてもいい関係は築けそうにありませんよね。ヒトでも同じだと思います。そのイヌに合わせた「発散」もしっかりと用意してあげましょう。

併せて、イヌもヒトも相手に一方的に要求するのではなく「理解」していく事が必要なんですね、お互いに。……といっても、イヌにはよくわからないでしょうから、イヌの「要求」に応えるべきかどうか、応えるとすればどう応えるべきか、ヒトが的確に判断する努力も続けていきましょう。

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